イベントは終了しました。
百穀を潤す恵みの雨を今宵、祈り祀る。
4月20日、「穀雨」。
祭
りの前の祀りごと 祝うは天が恵む雨
降り注がれて観世水 穀雨に芽吹く大地の響き


午後20時、静まった会場で一夜限りの創作謡曲が響く。
能楽師・林宗一郎の謡いで始まった穀雨のステージ。
能楽堂ではない空間で笛・小鼓・大鼓・太鼓のお囃子も徐々にヒートアップし、観客は思わず迫力ある舞と響きに目を奪われる。
目にも耳にも伝わる抑揚が、あふれる歓喜をそのままに表現されているように感じる。
続くステージは、江戸時代からの印刷技術を受け継ぐ老舗「竹中木版
竹笹堂」の摺師と、日本美術を専門とする学芸員、横谷賢一郎による「摺りと書」のパフォーマンス。
屏風にしっかりと押された木版と、なめらかに滑る筆さばき。
一連の所作と、完成された作品が喜びを心のうちに尊く納める「奉納」の演目として、目に焼きつかれた。
最後を飾るのは、現代的で多角的かつ情熱的なリズムパフォーマンス、BTI-HOLICのメンバーによるステージ披露。「祈りの打楽」から始まり、 「雨ごい」「ツガリズム」「やじきたグルーブ」…。「雨ごい」の曲目では能楽師・林宗一郎が創作舞を披露し、大太鼓をスクリーン変わりに映し出された波動 は映像作家・小川多朗吉によるもの。太鼓の波動と雨模様を重ねた演出が繰り広げられた。
祭りは祀ることからはじまり、
芸術もまた、祀ることからはじまり、
文化もまた、祀ることから始まったのでは?
…そう気づかせる一夜限りの熱いステージは幕を閉じた。
恵みの雨に感謝。
(当日は約150名の方にお越しいただき、大盛況となり ました。また、ご協力いただいた皆様、誠に有難うございました。今後も1/F WORKSは日本文化と新たな気づきの発信に努めてまいります。)